文末まで動詞を待つ
日本語は「〜するつもりでした」と、時制も否定も最後に決まります。日→英では最後まで聞かないと英語の動詞が置けず、英→日では35語を頭に残したまま動詞を文末へ送ります。メモは否定を✗、過去を←で先に押さえます。
永住権の5ポイントを取りに行く日本語話者へ
NAATI CCL 日本語は、英語と日本語のあいだを両方向に通訳する試験です。約300語の対話2本が最大35語のセグメントに区切られ、聞き終えた直後に声に出して訳します。合格すれば189・190・491ビザのポイントテストで5ポイント。ここでは同じ形式で訳を録音し、落とした情報をAIがセグメントごとに指摘する練習を無料で始められます。
クレジットカード不要。ブラウザとマイクがあれば、スマホでもPCでも。
本番のセグメントは、こう流れます
Good morning. I understand you've been experiencing some chest pain over the past few days. Can you tell me when it started and how severe the pain is on a scale of one to ten?
おはようございます。ここ数日、胸の痛みがあるとのことですね。いつ頃から始まったか、痛みの程度を1から10の段階で教えていただけますか?
3日ほど前からです。痛みは出たり引いたりで、10段階で6くらいです。階段を上ったり早歩きしたりすると悪化します。
It started about three days ago. The pain comes and goes, and I would rate it around six out of ten. It gets worse when I climb stairs or walk quickly.
I'd like to run some tests including an ECG and blood work. We'll also need to check your blood pressure and cholesterol levels. Do you have any allergies to medication?
心電図や血液検査などの検査を行いたいと思います。血圧やコレステロール値も確認する必要があります。薬にアレルギーはありますか?
GPの診察室の一場面です。英語は日本語に、日本語は英語に、聞き終えた直後に声に出して訳します。
落とせないのは数字と列挙です。「3日ほど前」「10段階で6」「階段と早歩き」「心電図と血液検査」。本番ではここに否定と固有名詞(Medicare、担当医の名前)が加わります。数字と名前は聞いた瞬間にメモへ、否定は語の前に✗を。耳だけで持ち越すと、どれか一つは消えます。
受けるのは、EOIの点数があと一歩足りない189・190・491ビザの申請者です。看護師もいれば、ソーシャルワーカーもいます。職業は違っても、英語試験を終えたあとに「あと5ポイント」を探してCCLにたどり着く道筋は同じです。日本語で読める体験記は数えるほどしかなく、たいていは教材探しから始まります。
合格して手に入るのは5ポイントだけで、招待は総合点と職業次第です。それでもEOIで同点が並んだとき、この5ポイントが順番を分けることはあります。資格は5年間有効で、結果は4〜6週間でメールに届きます。受験料は執筆時点(2026年9月)でNAATIが公表しているA$814。最新の金額はnaati.com.auで確認してください。
英語試験を済ませた人がCCLで減点されるのは、聞き取れなかったからではありません。35語を聞き終えた直後に、一度で言い切れないからです。口が追いつかない。
GPの診察で薬の飲み方を確認する。Centrelinkに給付の審査状況を電話で聞く。不動産会社とボンド(敷金)の返還でもめる。「処方箋」「受給資格」「賃貸借契約」を英語から瞬時に出す作業は、日常会話に出番がありません。だから語彙の暗記より先に、録音しながら声に出して訳し切る回数を増やす。本番で初めて口を開くのが、いちばん高くつく練習方法です。
対話は2本、各45点で合計90点。合格は63点以上、かつ各対話29点以上。両方を満たす必要があります。
各セグメントの訳から、省略、追加、歪曲(意味のずれ)、著しいためらいがあるたびに点が引かれます。アクセントは採点対象外で、文法が完璧である必要もありません。測られるのは、話し手の意味がどれだけ欠けずに渡ったかです。
29点の下限があるので、片方の対話が高得点でも、もう片方が29点を切れば不合格です。得意分野で稼ぐ戦略は効きません。
日本語と英語で構造がずれる場所は決まっています。減点はそこに集まります。
日本語は「〜するつもりでした」と、時制も否定も最後に決まります。日→英では最後まで聞かないと英語の動詞が置けず、英→日では35語を頭に残したまま動詞を文末へ送ります。メモは否定を✗、過去を←で先に押さえます。
英語は丁寧さの度合いを言葉で指定してくれません。英→日では弁護士や職員の発話にです・ます体と軽い尊敬語(「ご記入ください」)を乗せる程度で足り、日→英では「伺いたいのですが」を平叙文に戻します。方言や砕けた言い回しは標準語に寄せます。
日本語は4桁ごとの「万」、英語は3桁ごとのthousand。twenty-five thousand dollarsは「2万5千ドル」で、桁を数え直している時間はありません。数字は聞いた瞬間にアラビア数字でメモに落とします。
「先週から咳が止まらなくて、仕事も休んでるんです」に主語はありません。英語ではI、my son、sheのどれかを選んで出します。通訳は話し手になりきる一人称が基本で、三人称の伝聞に逃げる癖は早めに消します。
マンションはapartmentかunit、サインはsignature。日常のカタカナ語は英語と意味がずれているものが多く、そのまま出すと歪曲になります。Centrelink、Medicare、bulk billingのような制度名は英語名を残し、必要なら短い説明を添えます。線引きは頻出単語リストで分野ごとに確認できます。
フル版は対話1本がまるごと流れ、セグメントごとにカウントダウンが入ります。聞いて、声に出して訳し、模範訳と比べてください。ショート版は、1セグメントだけ回したいときに。
日本語の練習動画(フル版)
日本語で作られたCCLの練習動画は、まだ多くありません。解説をまとめた「NAATI CCL Preparation」は英語です。
ブラウザとマイクがあれば、スマホでもPCでも動きます。Androidアプリもあります。
本番と同じ最大35語のセグメントで対話が流れます。医療、法律、住宅など10分野から選べます。
聞き終えたらすぐに、英語は日本語で、日本語は英語で、声に出して訳します。
AIが模範訳と突き合わせ、どのセグメントで何が落ちたかを指摘します。公式採点の再現ではありませんが、点が引かれる場所は毎回同じ基準で返ってきます。
10対話分のメモの取り方ワークブックも、無料登録のあとアプリで読めます。有料プランは3か月または6か月の買い切りで、サブスクリプションではありません。料金は英語版の料金ページで確認してください。
はい、日本語はNAATIがCCLを実施している55言語の一つです。英語→日本語と日本語→英語の両方向が出題され、予約はnaati.com.auのmyNAATIアカウントから行います。
CCLテストとはNAATI CCL(Credentialed Community Language)のことで、英語と日本語のあいだで日常場面の会話を通訳する録音式の試験です。合格すると189・190・491ビザのポイントテストで5ポイントが加算されます。通訳者の資格ではなく、使い道は永住権申請の加点です。
5ポイントです。subclass 189・190・491のポイントテストで「credentialled community language」の項目として加算され、英語試験の点数とは別枠です。
なりません。CCLは英語力の証明とは別の加点項目で、測られるのは英語と日本語のあいだの通訳の技能です。
簡単ではありません。日本語が母語でも、通訳は別の技能で、35語を聞き終えた直後に一度で言い切る作業には慣れが要ります。日本語→英語では主語の復元と動詞の確定をまとめて処理するので、聞いてすぐ声に出す練習を録音しながら積んでから受けてください。
NAATIの公式サイトに日本語のダウンロード教材と無料の練習テストがあります。Lingo Copilot CCLでも、AI採点付きの模擬テスト1回と練習セッション1回が無料です。
模擬テスト1回と練習セッション1回が無料。落とした情報がセグメント単位で返ってくるので、次に練習すべきことがその日のうちに決まります。
無料の模擬テストを受けるクレジットカード不要。模擬テスト1回と練習セッション1回がAI採点付きで無料です。